太陽
間村長

勝つ気でいたのに
決まろうとすると
空気のような蜃気楼が
鵜に乗せて
私を柚子湯に入れる
付けんとか言っておきながら
付けてくる神は
田圃を沢山所有して居て
詩を読みながら
日の出を見ながら
東から栄える
谷が深いからださいのか
谷のくぼみが深すぎて愚痴だらけの日々に
荒い深みは日の出の朝でも
苦(にが)くて俳優をやって居られない
ただ自分の尾だけを食べる日々で
王様の命令で
歩行を強いられて
疲れて家でバタンキューと
帰り着けばやはり
美しい東からのぼる太陽


自由詩 太陽 Copyright 間村長 2017-02-20 21:36:21
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