海や半島
吉岡ペペロ
海や半島が見える
町が載っている
へばりついている
むこうの山に雪の名残
肉体は懐かしい光と影
セピアをカラーに
女のうでが胸をおさえる
化粧けもない悲しみだ
おまえはぼくがまもるよ
街角のいとしいお店
幼いころおまえが浴びた夕陽
バラの花、傘とベンチ、ハート型のチョコ
花にもなろう
傘にも、ベンチにも、
ホームに佇むおまえにチョコを
孔雀の優雅さでぼくがまもるよ
海や半島が見える
町が載っている
へばりついている
むこうの山に雪の名残
肉体は懐かしい光と影
セピアをカラーに
女のうでが胸をおさえる
化粧けもない悲しみだ