深夜ラジオ
讃岐どん兵衛
真夜中が近づいてきて
瞬きするたびに 目はでっかく
早く寝なさいと 怒られては
小遣いで買った 片耳イヤホン
枕元に置いた
録音できるラジオ
今日こそ 最後まで 聴いてみようと
眩しい朝日に 起こされていた
あの 気になるあの娘
誰もが抱く 恋だと知った
ビジネスシャツ ネクタイ締めて
胸ポケットには スマートフォン
そうさ 今では 持ち歩けるんだ
流星のように 画面なぞって
あの頃 流れてたメロディ
ラジオアプリから 流れたメロディ
真夜中にならなきゃ 聞けるかも知れない
情報は 知りたい時に今では
それでも 伝えたい気持ち
うまく言えないものだと 思い知る
枕元に置いてた ラジオ
形が変わった ただそれだけさ
枕元に置いた スマートフォン
形が変わった きっとそれだけさ