テレ東専門タレント

淡々と進む
学校の授業中に
別の先生が入って来て
私を呼んだ
おじいちゃんが死んだと
小声で囁いた

今日の朝も
いつもと同じように
朝ご飯を食べると
洗面所に走り
制服に袖を通したり
てんてこ舞いしていた

そんな時
ずっと寝たきりのおじいちゃんが
布団の中から手招きして
私を呼ぶの
おじいちゃんは優しい笑顔で
私の手を握り
腕をさすってきて
弱々しい力なんだけど
私を慈しむように

私は思う
おじいちゃんはあの時
自分の命がもう尽きることを
分かっていたんだと
桃色の頬をしたおじいちゃん
穏やかな顔をして眠ってる


自由詩Copyright テレ東専門タレント 2017-02-16 00:00:27
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