お前
朝焼彩茜色

すぐれないと思えば見上げれば満ちる月
お前か満月 お前なんか大嫌いだ

私の中に遮月光というベールがないから
たかが黄色い光に過剰に反応する
ハナクソを飛ばしても八つ当たりにもならねぇ
距離もでかさも沈黙も敵わない
でもお前の光 大嫌いだ

生身同士の戦いも阿呆に満ちるから
牙を向ける単細胞にはなれない けれど
単細胞の鈍 でありたい

お前が頭上でヒラヒラ地球大好き円を描いて踊り明かしても
お前は愛する地球には絶対に交えない 
私みたいなお前嫌いがいるから たかが黄色い光
お前の涙なんて受け取りたくねぇ
背中にどしっとくるんだよ 昔ながらの脳に それに
過去世 女であった名残り 腹の下がギスギス痛む

お前の黄色い涙なんて受け取りたくねぇ
お前なんて大嫌いだ
愛されても愛されても叶わない だからもう下がってくれ
永遠にー

未来は満ちるとお前自身がー


自由詩 お前 Copyright 朝焼彩茜色 2017-02-13 15:17:05
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