卒寿のかげ(二)
信天翁

    雪ぐもが 北風にながされ
 ほこらの立木が 愁いの波を打つ 
             その時 
     過ぎ去りし 壮んな齢の
        および腰のかげが  
       青白い幻影となって
         おいかけてくる
      
   卒寿のおひとりさまめがけて




自由詩 卒寿のかげ(二) Copyright 信天翁 2017-02-13 14:34:07
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