夜明け前の月と陽と君
たいら

傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい

濃くなる影 薄まる存在
遠くなる果て 近づいては
また離れてく君達は
まるで月と陽のようだ
たまに重なれば光を食らい
世界に暗い影を落とす

電灯のように傍にある
満月にも気付かず
俯いて歩く君
傾いた世界に陽が昇る。


自由詩 夜明け前の月と陽と君 Copyright たいら 2017-02-11 06:26:09
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