男と女
星丘涙
幸福を冷やし
雪が降る
仕方のない生活に
ピリオドを打ち
この都会を出て行く
女は
唇を凍らせ
マッチをする
嫉妬の残り火で
恋の行方を占い
北へ行く
新しい恋が始まり
氷の様に冷たい男は
女を抱擁する
絶望と希望を
シェイクして
男と女の
野蛮な歴史は
繰り返される
そぉら
真夜中の鐘が
鳴り響く
消耗する身体に
鞭を打て
痩せた豹とライオンは
戦うのだ
熟れた体
瞳には狂気
人の中に
真実はあるのか
今あるのは
愛の幻覚だけ
氷の街に
男と女が
嫉妬に妬かれ
暮らしている
自由詩
男と女
Copyright
星丘涙
2017-02-09 23:07:11
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