朱肉の足跡
朝焼彩茜色



漢字の使い方が変だった
意図か天然か阿呆か
リズムをつけたいが為の癖
捻り過ぎて胃も捻じれ
ゲップが止まらない
仕事は休めないから
背伸びも止められず
継続が全てだった

それでも好きな食べ物は変わらず
毎日の納豆のように
糸を引きついてくる言葉を絡ませ
混ぜれば混ぜるほど取引は旨くいった

一点を見つめるのも
背中をそっとおすのも
気分と納豆次第で
私の利き脳が組み立ててその場をしのぐ

最後に朱肉の足で判を押す 私が書いた印に
押して押して駆けて駆けて 私が走り出す
過去も今も朱肉の足跡を残して


自由詩 朱肉の足跡 Copyright 朝焼彩茜色 2017-02-04 15:13:42
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