ほっとかれた猫
朝焼彩茜色

ぼくの飼い主さんに二人目の赤ちゃんが生まれて

ぼくは今かまってもらえない

この前ぼくがうんちした時 溜息つかれた
まぁ溜息出ようがトイレきれいにしてくれれば
問題はないけれど

ぼくの飼い主さん今疲れているんだ

リビングになかなか行けないけど声聞いてる

赤ちゃんの泣き声とおにーちゃんのカンシャクの声
ママのサークルの幹事のやりとりのラインの音
洗濯が終わった音
水の出しっぱなしの音
空気清浄機の風量のターボボタンをおにーちゃんが
押して その大風の音

色んな声が音が事が同時にやってくるから

ぼくの飼い主さん最近機嫌が悪い
咳の音もかわいそう

ぼくの飼い主さん今忙しいんだ

この前ご飯をついでくれた時申し訳なさそうに
ぼくの頭なでていった

ぼくはもう13歳高齢猫だからだいたい寝て過ごすけど
あのあったかいやつ出してくれないのかなぁ


ぼくは今かまってもらえない


自由詩 ほっとかれた猫 Copyright 朝焼彩茜色 2017-01-30 15:09:25
notebook Home