閉じ込められた夢の中で
坂本瞳子
脆弱な精神は
ただひたすらに
堕ちてゆく
硝子瓶の中
飛び出す気もなく
舞い続ける
澱のように
両の腕を翼の如くに拡げ
力なく曲げられた膝は
まるで駆け出すかのような
姿勢でいながらも
頭を上げ
目眩に襲われ
完全に気を失うこともできず
緩やかに堕ちてゆく
自由詩
閉じ込められた夢の中で
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坂本瞳子
2017-01-26 20:40:18