まだ
これからなのに

真実に負けているお前は

夕焼けの空中庭園で
ひとり大休止している子供を
心の深部に抱えているのに

立ち上がらなくていいのか

独唱

元気がないなら激しい音楽でも聴けばよい
そこに真実はないが
シから逃れることはできる

いや　シが悪いわけではない
シに囚われて点になっていくお前が悪いのだ

創造してみよう
お前の心体はアメーバみたいに広がって面になる

縮んでは広がり
繰り返す度に拡大する　そして
届かなかった白昼夢に何度でも出会う

だからお前
答えがない真実と
答えが分かってしまった現実が
お前を包み込んでいても

捜し求めて出会うことを
あきらめないでほしい

それが絶対に良いという確証はない
だがしかし
悲しそうなお前を
放っておく訳にはいかない
放っておく訳にはいかないのだ

底なし沼に沈み
窒息するにはまだ早い

お前にはまだ　伸びる茨の
光合成が残されている

ソラを見てみろ
太陽はお前がそこに立つ遥か昔から在り続けて
燃える茨を一秒たりとも絶やしてはいない

お前がもし　人ではなく星になれる日が来るとしたらそれは
輪廻転生を繰り返し　何億光年も炎を絶やさずに
それを神に見せることができた時だ

つまり、お前のストーリーの終わりはまだ何億光年も先にある
だからいま目の前にある虚空の真実になんか負けるな

本日の視聴率はあなたの中にある無限のメの１００％
放送の電力はあなたの中にある僅かな光を
使わせて頂きました

その僅かな光を握り締めてみなよ
弾けた光の飛沫がまんまるな星達で
拳の中にあるたった一点から放射状に広がって
まるでビッグバンみたいだろ