アヤ取り
秋也

雪原にて
人でない精霊と大古から踊るように
愛でる男女のように熱く激しく絡みつく様
幼馴染みの友と時を忘れ駆けはしゃぐがごとく
二人で二人で
真っ白しかない場
白くて熱い息を漏らし
笑みを隠せず
凍てついた空気
切り裂き
鋭く重いモノを振り回し
急所を狙い
体内の赤を流し
地の白と汗を混ぜ
最高をやりとりした
飽けるまで
明けるまで
どうか倒れず永遠に続いてくれと
とある冬の日
命を灯し
命を散らす
春に躯を晒すため


自由詩 アヤ取り Copyright 秋也 2017-01-24 19:11:21
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