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末下りょう
泡立つ海で腕をあらいましょう─
はいわかいましたですか明日のここにならない先方ならのメルか届かなき重くのて名無しさとアノニマスノ焚き火のとこれて待る合わせてかさもってもしょうかないとえもいま現実とろり混浴しれりまふエロい匂ひの石鹸のゼッケンめへ雨ふらりし泡立つ海てうでをあらひまひ
be─
サヘラントロプスの頭蓋骨を
一億
絶え間ない発掘の果てに
むせび泣いた
あなた
カーテンを開腹器のようにひらき
射し込む光に
追及されたのは内面の朝
あなたの死を生きぬいた属はあなたの生を死にきった属
砦に列なり
キリギリスの輪郭を担ぐ
蟻
一億
アブストラクトな獣の形が光にけしさられる
光は獣にのみこまれながら形をなす
形は光のなかで獣を狩る
それらは
単なる資料にすぎない
緑だった─
そうゆうことってあると思う
ぼくもプラットフォームに立つと
そこが白線の内側なのか外側なのかわからなくなるから
うん、あのとき
あの子は森を走るようにできてた
とてつもない緑
たまたまそこからはそうみえたのかもしれない
あの子が持った印象とあの子が与えた印象とを取り違えているのかもしれないけれど
だってあまりにも森だったから
黒だったんじゃないかって 、
森の緑は
どんな生き物─
ぼくに息を吹きかけて冷ますこともできればぼくに息を吹きかけて暖めることもできるすごい生き物に会ったんだ