それでも絶やさずに
印あかり

望まないものを食べて
ふっくらと肥えた鳥達

心はやぶれ、夢を違えて
雪はこんこんと降りしきる


温かい巣にいられないから
誰もかれも震えて
つめたい石の灯りを頼りに眠り

どれほど願えど変わらない
境涯のぎりぎりに臨む夜明け前


そういえばあれが食べたいと
今更思っても

雪を飲むほかなくて

わらう


自由詩 それでも絶やさずに Copyright 印あかり 2017-01-14 20:52:29
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