可否道その3
st

華麗な美しさで コーヒーをつつみこむ
ボーンチャイナの銘陶たち

マグ ノーマル デミタスと
姿をかえて寄り添う
コーヒーのパートナーは

ウェッジウッドとロイヤルアルバートの
可否道の庭に咲く いろとりどりの
コレクション

歴史のある高価なものばかりだが
最初は普通のカップを使っていた

きっかけは さるクラシック専門の喫茶店で
モカマタリを注文した時の事で

レディー カーライルとのはじめての出逢いは
コーヒーの味もさることながら
そのカップの美しさに 一目ぼれ

それからボーンチャイナの
禁断の収集がはじまった

ロイヤルアルバートはレディー カーライルと
エンチャントメントなど

ウェッジウッドはワイルドストロベリーと
エナメル部分が職人による手書き時代の高価な
フロレンティーン ターコイズ それに
カメオ風のレリーフが施された
ストーンウェアのジャスパーなど

こんなものにお金はかけない
という人も多いが

高価なブルーマウンテンを
100円ショップの
コーヒーカップで飲めるだろうか

朝はイチゴがかわいい
ワイルドストロベリーのマグカップが
さわやかなアメリカンをとどけ

10時はカメオ風のレリーフが施された
ジャスパーのデミタスの
濃厚なイタリアンローストのエスプレッソ

お昼は豪華なエナメル部分が手書き時代の
フロレンティーン ターコイズが
モカマタリをひきたて

午後3時はレディー カーライルで
マンデリンに舌鼓

夕食後はエンチャントメントで
キリマンジェロを楽しむ

まさに至福のコーヒータイムだ



自由詩 可否道その3 Copyright st 2017-01-11 05:18:03
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