埋葬
水菜
真っ白な、祭壇に、小さな心臓が、乗っているのを、僕は、夢で見て、ひどく優しい気持ちになりました。
まだ、真新しいその小さな心臓は、赤い血を流していて、僕は、小さくうずくまり、こくこくと、その血を飲み干そうと、首を後ろに傾けて、そうと、
そこで、夢は、途切れて
石膏で、出来た滑らかな人形は、僕を象っていました。
僕の小さな心臓は、祭壇にあります。
取りに行かなくちゃ。急に、焦ったような心地になって、ふわふわした足元をめちゃくちゃに動かして
僕は、石膏の僕に会ったのでした。
祭壇に置かれた心臓を僕の身体に戻して
石膏の僕は、身体の中に僕を入れてくれました。