Beautiful World
颯太@

堕落の太陽が揺れる水面で 鬼蓮が 明日を睨んでいる
その意味を抱き締め飛び立つ鳥は 弧を描いて 一つ鳴く
流れる 風 向かい風 すれ違った季節が臆病にする
冷たい 雨 心濡らすけど 見えない翼を僕は広げ ゆくよ
現実は僕らが創ったモノ 煌きも憂いも憂鬱も 蒼く星を 彩る粒子
崩れ 掛けてる煉瓦の塔で 焦燥の影神を摩ってる
僕は 今 掠めた悲鳴(よかん)を 信じてゆくよ

螺旋の階段襲う人影 倒し奪う 鍵で開けるドア
潤んだ声に“大丈夫助けに来たよ 僕は君の ずっと味方さ”
流れる 雲 崩れる塔 ペテルギウスが赤く滲んでいる
正義も 悪も 心乱す夜に 静寂を一瞬創り出した Moonlight
真実を拒む者が付けた 癒えぬ傷が胸元あろうと 前を向く 君は綺麗
闇を 駆けてく小さな鳥に 唾を吐いて神様消えてく
ほんとの 神は 心にいるさ 誓いの傍に

レクイエムを 弱さに捧げ 超えてゆくよ 凡ゆる困難を
その先の方 君と観たい 美しき世界がある

現実は僕らが創ったモノ 未来を変える力をも持つ 挑む姿 気高き勇者
崩れ 瓦礫に変わった塔が 新たなる欲望誘ってる
僕は 今 握った温度を 護ってゆくよ

Beautiful World そこで笑うよ





自由詩 Beautiful World Copyright 颯太@ 2017-01-06 00:07:43
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