それだけのこと
もっぷ

十二月にちいさな春の贈り物
空は高く青く澄んで
一切の白色の翳りすらなく
風はこんなにも心地よく

海をみたかった
そのようなものを
浜辺を駆け回りたかった
遮るもののない自由を

もしかしてこれは翼
あなたがほしがっていた
空もあなたも名を呼ぶ

けれどしっている
羽ばたき方も待ち方も
それだけのこと  だから



自由詩 それだけのこと Copyright もっぷ 2016-12-27 07:55:06
notebook Home 戻る