ドラゴン&グースの大冒険 「奇妙な仲間たち」
花形新次

ドラゴンは自称詩を書くのを
仕事にしていましたが
傍目にはゴロゴロしているだけで
とても仕事をしているようには
見えませんでした
たまに何処かに出掛けて
何かをしているようでしたが・・・・
見るに見かねて
三日前に親友になったグースが言いました
「ねえ、ドラゴン
自称詩を書くのは良いけれど
それは仕事ではないよ
お金を稼がないと死んじゃうよ」
ドラゴンは不思議そうな顔をして答えました
「きみが何ものであるかは、ある種の過程の中で
徐々に判明するのであって、諸事情を鑑みて
結論を下す状況にはまだまだ現実が不足している
つまり、きみはドラゴンのドから学ばなければならない」
グースは
「何で俺、こいつの親友になっちゃったんだろ」
と後悔しながらも必死で説得しました
「きみの自称詩は公平に見て
アマ16級のレベルだよ
変な幻想に囚われずに
頑張って生きなきゃ!」
するとドラゴンは
ビデオカメラを回しながら
「今からyoutubeに投稿する動画を
自撮りしまーす!」
と叫び
グースを丸飲みしました

めでたし、めでたし


自由詩 ドラゴン&グースの大冒険 「奇妙な仲間たち」 Copyright 花形新次 2016-12-19 12:34:20
notebook Home 戻る