鏡の世界
st

鏡にうつる      別人のような姿の
奥にみえる      たしかに見覚えがある
虚像の世界は

左右が逆にみえて   じつはそうではない
左は左に右は右に   うつしているだけなのに
感覚がマヒし     どうあがいても
正確に支配できない

答えは前後が    反転しているだけなのだ

別次元のなかを   さまようように
まよいこんだ迷路が ゆくてをさえぎるように

手をおもうように  うごかせない 

どうすればよいのだろう
頭で考えてもうまくゆかない

いまだに自由にできない 鏡の世界だ


自由詩 鏡の世界 Copyright st 2016-12-18 03:39:13
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