夢
水宮うみ
昨日の夜、どれくらいの眠れない人が羊を数えただろう。
羊たちはなにを数えて眠るんだろう。
久しぶりに夜に夢をみた。夢の中に寝転がった一匹の羊がいて、その羊はうとうとしながら夢を数えていた。
その羊は123456789匹目の羊で、今まで誰にも数えられたことがない。
数えきれない日々を数えて、僕らはこころに夢を宿して眠りにつく。
夢みる人は、無数にいる。星の数くらいいる。
僕の夢は、僕のこころに宿っていて、僕のこころの中を駆け巡る。
123456789匹目の羊を追いかける。
自由詩
夢
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水宮うみ
2016-12-12 09:14:04
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