どうか、あなたよ
坂本瞳子
突如として訪れた現実は
あまりに物悲しく
手を差し伸べることもできず
それでも
あなたのままでいて欲しい
護りたい人がいようとも
受け入れがたい自分だとしても
どうかあなたは
あなたのままでいてください
鏡の中のあなたを見つめて
抱きしめてあげて欲しい
まずはあなたがあなたを
愛し慈しみ慰め
抱きとめてあげて欲しい
あなたという光を
私は見ているから
自由詩
どうか、あなたよ
Copyright
坂本瞳子
2016-12-10 00:28:20