コーダ
水菜
雀の糞に塗りたくられたフライトは薄い磨り硝子の向こう
、
ねむってしまったよ
潰れた屑は張り裂けた胸の奥にしずんでいく
澱んだ色の太陽が弾け飛んだ時
喉を裂いた 、
温度の無い画面の向こうでひしゃげた嘗て自由だったもの
口を開けろよ
喉を裂いてやるから
足の指で演奏をしている
繊細な音
流れるように緩やかに続く
背骨の骨がきしみ
躍動する
羽
きしんだなめらかな筋肉を
ぼくはうとましく
音は
白い 、 まま
自由詩
コーダ
Copyright
水菜
2016-12-08 02:57:17