今日もまた
坂本瞳子

やっと抜け切れた気怠さ
やる気の無さの塊と化していた
どうしようもないほどに
なにも手につかなかった
そんなときに限って
あれやこれやと矢継ぎ早に
課題が突きつけられ

もう逃げ出したかった

大声を出して
泣き喚いて
許されるものならば
そうしてよかった
そうしなかったのは
そうしたって終わらないって
分かっていたから

卑屈になってまで
したくないことを
し続けるのは
なにもしないよりも
マシなのだろうか

ふと気持ちに余裕ができると
こんなことを考えてしまう
そしてまた憂鬱に襲われ
それでも続けなければならない作業を
ただ継続する

生きているのではなく
ただそこにあること
それでも生命は続いている
この尊い命が

もう考えたくない

考えずにいられることは
幸せかもしれない
空っぽな心は
空っぽな作業で
埋め尽くしてしまえば
存続していられる

意味は後から見つければいい
そうそれでいい
たくさん言い訳をして
今をなんとかやり過ごして
いられるだけで充分

作り笑いをして
やり過ごす


自由詩 今日もまた Copyright 坂本瞳子 2016-12-08 00:20:39
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