みどり
水菜

(みどり) は、男でも女でもなかった

それを(みどり) は、知っていたし、特に問題にもしなかった

(みどり) は、理由付けされ続ける存在だった

ある日、鏡を見た(みどり) は、ふと、(自分) に興味を持った
(自分) と (意識) を疑った

(意識) は、何故、 てんでばらばらなのか、 と(みどり) は、 (自分) を思った

宙(そら) にきらめく、星を思った

星は、 てんでばらばらだった

光ったり、跳ねたりし続けていた

(みどり) は、 (意識) と (自分)も、あれと同じだと思った

ただそれが不快に思えた


自由詩 みどり Copyright 水菜 2016-12-07 03:22:34
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