マツミヤ
水菜
白く磨いた肌は、柔らかい塩に覆われていました
優一は、薄ピンク色の膝小僧にそっとほおずりをすると、 白いシーツと兎の毛の白い毛布を手繰りました。
珊瑚の海は、やわい海風と潮のにおいを、桜貝に染み付けたようでした
・
・
・
・
マツミヤは、やわい笑みを零したのでした。
この桜貝を白い手のひらにのせ、海風にほおずりをするように、笑みを零したのでした。
白い足首は、珊瑚の砂を弾いて、 ぱたぱたと零れ落ちた雫の後がやわくあとを残しました。
・
・
・
・
優一は、 白いシーツと兎の毛の白い毛布を手繰り、震える嗚咽を、笑みの向こうに零しました