マツミヤ
水菜

白く磨いた肌は、柔らかい塩に覆われていました
優一は、薄ピンク色の膝小僧にそっとほおずりをすると、 白いシーツと兎の毛の白い毛布を手繰りました。
珊瑚の海は、やわい海風と潮のにおいを、桜貝に染み付けたようでした








マツミヤは、やわい笑みを零したのでした。
この桜貝を白い手のひらにのせ、海風にほおずりをするように、笑みを零したのでした。
白い足首は、珊瑚の砂を弾いて、 ぱたぱたと零れ落ちた雫の後がやわくあとを残しました。








優一は、 白いシーツと兎の毛の白い毛布を手繰り、震える嗚咽を、笑みの向こうに零しました


自由詩 マツミヤ Copyright 水菜 2016-12-07 02:55:28
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