漂流
坂本瞳子

ただこのまま漂っていたい
海の上を流されていたい
水面に背中を浮かべて
空を眺めているから
波が流してくれたら
それでいい
雨に打たれても
風に吹かれても
強い陽射しを浴びせられようとも
なんでもいい
ただ浮いているから
努力はしないけれど
抗うこともせず
このまま流れに身を委ねたい
ただそれだけでいい


自由詩 漂流 Copyright 坂本瞳子 2016-12-06 01:52:01
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