孤独と呼ぶのか
坂本瞳子
気持ちだけが飛んで行ってしまったようだ
もうどうでもいい
怒りも悲しみも
笑顔も忘れてしまった
足が地につくことはなく
この手ではなにも掴むことができない
枯れ葉が降りしきる林道
風が吹き荒ぶ中を唯一人
もう少し歩いてみる
目的はないけれど
先へと奥へと歩いて行く
ここに立ってはいられないから
自由詩
孤独と呼ぶのか
Copyright
坂本瞳子
2016-12-05 01:39:19