光る惑星プロジェクト
さわ田マヨネ

夕方にカレーの匂いをもらすほどボロい家屋に棲んでいたよね


キャラメルの紙の折り目の白ずんだところを銀河Aとしてみる


吐く息が重なるだけで君の顔ぼやけてた 厳冬の壁ドン


みとどけたながれ星ごと抱きしめるような手つきで巻いた寝袋


キズパワーパッドを貼ってくれたこと おぼえていないそれからのこと


星形の布団叩きで舞うごみが星の輪郭だけを残した


僕たちの寿命を越える電球を灯していたアトランティックツリー





短歌 光る惑星プロジェクト Copyright さわ田マヨネ 2016-12-02 20:16:04
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