ことばあそび七
田中修子

抱きしめてくれる人が欲しかった
ゆっくりお眠りと囁いてくれる人
この腕は全てを突き放してしまい
十二月の気温に湯たんぽを抱いて
はだかんぼでお布団に包まり独り
屋根の向こう見えない空を眺める
空気が澄んでぞっとする星の輝き
私の心も冬空のように冷え切れば
ますます言葉だけがするどく光る
自分にお眠りと囁いてめをつむる


自由詩 ことばあそび七 Copyright 田中修子 2016-12-02 02:25:18
notebook Home 戻る