明日
レタス

ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな

花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな

部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコチコチと鳴り
時間だけが通り過ぎてゆく

半分石となってしまったぼくの脚は
痛くもなく
痒くもなく
すでに機械仕掛けのコンパスになっている
いくらでも歩けるはずだ

この化石となった闇の部屋を出よう
外には大きな虹がかかっている

この部屋は閉ざされている
闇が深ければ深いほど
暁は近い



自由詩 明日 Copyright レタス 2016-11-27 15:00:41
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