労働
ガト

夢の中では生きられない時が来ると
理解していた

現実につぶされそうになりながら
私は両手で囲って
頭の中の草原を守った

罵倒と泥の嵐の上に
私の女神が立っている

現実と戦う私を見ている
打ちのめされる私を見続けている

だが私はまた現実に向き直って今を生きる
女神を倒されるわけには行かないからだ

心を失うわけには行かない

現実から決して逃げられないなら戦う
いつも前を向いて生き抜くしかない

心の自由の為に
体よ、死ね


自由詩 労働 Copyright ガト 2016-11-27 03:27:50
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