現代の縮図~自称詩人考
花形新次
奴らは
深い付き合いを避け
表面をツルツル上滑りする"いいこと"だけを
発していれば
なんとなく自分の居場所は確保できると
信じている
しかし、ちょっとでも
他人の壁が目の前に現れた途端
ああ、ここも私の居場所じゃないと
直ぐに諦め
取り敢えず、「ここより他の場所へ」と
空しい放浪を始める
それを繰り返し
奴らは同じ場所にまた戻って来る
自称詩人
またの名を
通院歴のある
32歳フリーター
あるいは45歳平社員&派遣さん、
67歳中風のオッサン
それは現代の闇の縮図
人類が背負い続ける
永遠の負債
44マグナムで
股間を撃ち抜いてやったら
奴らは目を覚ますのだろうか?
ねえ、ハリー?
そうでしょ?ハリモト・イサオ?