ルイジアナシャッフル
差羽ナガレ
T型フォ-ドに揺られた二人は
トランクに積め込んだ札束すら
如何でもよくなっていた
何度も強盗を繰り返す内に
生と死が混濁し同居する
明日には躯を拾われるとしても
銃と麻薬を捨てられやしない
こんなにも楽しいのだから
破滅さえ抱き止めて縛ろうか
ペンキを溢した空に舞う白鳩と
警官隊が撃つ鉛の華に貫かれ
覗いた深淵の底には何も無かった
自由詩
ルイジアナシャッフル
Copyright
差羽ナガレ
2016-11-25 00:25:48