視覚的な遊びってどの程度反映されるか詩
青木怜二
楕円
(ellipse)
     から、蛇行するよ、君の眼球運動会
なんて空疎な視覚遊びにきゃっきゃと、ち
                  よ
                  こ
                  れ
                  い
                  と、童心の夕焼けを持てるほど幸せじゃなかったよ。四つ辻でさよならと、誰かのかたちをした自分の影に手を振る。
(このどうしようもない空白に、どうしようもなく欠けっぱなしの俺を埋め合わせるように君の言葉を敷き詰めて欲しい。)
((括弧)内、
                詰め合わせをまた
        散     の     ひとり、
                   自慰に励む
           文        猿のよう
                に、)
僕は(とても初々しい人称だ!)書くべきでしょうか
墜落するための雛鳥をはぐくんでいたり
火にくべられた骨にはしる亀裂を
詩と呼んだり。もう、
自作自演とか犬も食わないのに。
芸術キャラなんて死んでるんだよ時代的になう。
青
猫
――――横たわる――――
ここは東京、でもぶっちゃけ田舎のほうは地元と雰囲気は変わらない。都市の発見は近代の輝きだったのだよ。ここで、詩はぱたりと止む。
                      END.
 
