透明な青空
水宮うみ


大切なのはこの詩を書いているのが別に僕じゃなくてもいいってこと
詩を読むとき誰が書いているかなんて気にしないでいいし詩を書くときも「僕」なんていらない
大切なのは詩が君に向けて書かれているってこと
僕には君がみえない。透明な画面の向こう側にいる
ネット詩において画面の向こう側にいる君に向けて何を書けばいいのか。そんなこと全く分からないけど、
透明な桜みたいにはなれない君が、最期に透明な花びらを散らすとき、みんなちょっとだけ大切さを失ったらいいな
僕のこころが、澄んだ青空みたいに空っぽになれたらいいな



自由詩 透明な青空 Copyright 水宮うみ 2016-11-17 18:22:16
notebook Home