ミカ ver.2
もっぷ
いつか(あした)ミカってひとと
お友達になるかもしれない
電話番号を
交換し合うかもしれない
そしたら正直に
わたしお友達がすくなくて
だから携帯がうれしいなって
そこまでは言う、あともう一つ
これで(たとえば)いつか
こころがきつい日(あさって)
電話できるひとが五人になったよ
片手の指全部になったよ
そんなさびしいうそも もしかしたら 言う
わかってる
両手 とは 言えない、けれど
ミカはわたしの携帯のなかに来た五人目のあたたかさって
自分をすら騙すことも するよできるよいくらでも そして
知り合ってうそついたその日を終えた瞬間に
眠り羊のラムネを抱きしめて泣く