ヒヤシンス


 ピアノの音色が白く輝いている。
 僕はその中を歩いている。
 この先に何が待っているのか。
 初冬の風が厳しく吹いている。

 孤独とは。
 僕はピアノの音色に包まれている。
 ほんの少しの温もりに甘えて生きている。
 そんな僕にこの先何が起こるのか。

 誰にも分らない事を一人考えている。
 ピアノは僕に優しい。
 この優しさを皆で分け合えれば良いのに。

 僕の孤独とは心の状態だ。
 それでも僕は歩いてゆく。
 初冬の道を一人歩いてゆく。


自由詩Copyright ヒヤシンス 2016-11-16 05:52:04
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