思い出にすがりたい
花形新次
発行部数5000部ぐらいの
クソみたいな雑誌で
見たことも聞いたこともない
自称詩人に毛の生えたような奴に
褒められたとか選ばれたとかってのを
得意気に話すものの
それ以上の進展は期待すべくもなく
そのクソみたいな思い出に
すがって生きて行くしかない
憐れな自称詩人を見ると
涙が溢れ前が見えなくなる
小学4年生の時に
毎朝、金魚様に挨拶しなさいと
生徒に命令し
その後入院した
路母富よしえ先生に褒められたのを契機に
58歳まで働きもせず
自称詩人一本槍で生きてきた
ペンペン草田男と同じだ
悲しいね、ペンペン