葬列
藤鈴呼
七色を越えて
どれだけのカラフルを
かき集めても
足らないくらい
あなたで
溢れてた
町の外れの コンビナート
しなびた階段
幾重にも伸びた
冬枯れの 枝の先に
天使が 巣食う
その 終の棲家は
ハンモックで揺られ
木漏れ日で 彩られ
星明りで 耀いた
切り取られた空間の奥に
モノクロの十字架
青い海や 拾う泡が
二度と 訪れない場所へ
去って行く
伸ばした手が
隙間風の中で
霞んで 消えた
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自由詩
葬列
Copyright
藤鈴呼
2016-11-06 11:36:10