安寧紙襁褓(アンナパンパース)
nemaru

我(わたしは)
発酵乳泥濘(チーズフォンドュの中に)
鍋底切片(ほうろうのかけらを見つけたなら)
輪廻転生(それは誰かの生まれ変わりだろう)

我(わたしは)
右手上下(しこっていた)
精注入棒摩耗快楽(屹立した陰茎を摩耗する快楽に耽っていた)
幾星霜(いくふりしも)

我(わたしは)
読書魂(コンビニでスピリッツを読んでいた)
腐臭世界(ゴナガッチャサッチャフィールド)
時間経過(時間が過ぎていった)
彷徨棚(コンビニの棚で迷っていた)
時間経過(時間が過ぎていった)
幾星霜(いくふりしも)

我(わたしは)
睥睨(ねめつけていた)
女体網羅電子図柄(X-VIDEOSを)
巡視船(来る日も来る日も巡視した)
幾星霜(いくふりしも)

我(わたしは)
薄紙消費(ティッシュペーパーを)
薄紙消費(ティッシュペーパーを)
幾星霜(いくふりしも)

我(わたしは)
臥薪嘗胆(寝転びながら胆を噛んでいた)
愉悦法師(すけべじじい)
我田引水(田んぼから水をひっぱってきた)
直近無毛(ほどなく無毛になるだろう)




自由詩 安寧紙襁褓(アンナパンパース) Copyright nemaru 2016-11-05 11:55:32
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