再会
Lucy
冷ややかで
静か
ただの一夜で
世界を無色にしてしまう
寄り添って
何も言わない
いつもそう
あなたはそこに居る
人生の半分以上の時を
あなたと過ごしてきた
なのに
熱病に浮かされるように
幻を追う日々があり
もう二度と会えないのかと
思わせたから
再会が
懐かしい物語のようで
咲き乱れる花に
魅せられた日々が
輝きながら
遠退いて
虚しく過酷な
あなたとの日々が
肌に馴染んでいると気づく
もうずっとあなたに抱かれ
沈黙したまま
生きていこうかと思う
窓辺にひとひら
覗きこむように
頷いて
いつも通りの
再会