コタンコロカムイ
藤鈴呼


冬の寒い夜も 夏の暑い昼も
春のうららかな昼寝のハンモックも
秋のさみしげな落ち葉のじゅうたんも
あなたと二人で作り上げた

ダイヤモンドダストが光る頃
十字を切って行き過ぎる渡り鳥
彼等 白鳥よりも 大きな羽根を広げたら
畳のようだって 笑われたわ

我等は留鳥
全てを流暢に見渡す必要が有るのです
お供は犬
いえ 家来とか言う次元の話では ないの
同志なんです

本当は 気まぐれな猫も好きだけれど
此の際 仕方がない
切っ先 鋭い瞳で
世の中を 眺める内に
ちょっと 斜め見る癖も ついたけれど

煌めく紫が 厳かに揺れる夜が
何よりも 似合うのでしょう
縞も マーブルも 丸め込んだ
ゴールドアイズ
今宵も キラリと 響くよ

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 コタンコロカムイ Copyright 藤鈴呼 2016-11-02 09:05:53
notebook Home