センチメンタル
ただのみきや
あなたの微笑み
落ち葉を踏みしだく音のよう
深まるほどに
冷たくなって
高くポプラの梢を揺らす風
渡らなかった深くない川のせせらぎ
なにかが去って往く
色鮮やかな痛みを灯して
季節はなにも惜しまない
悲しむのはいつも人だけ
つける薬はないが
酔い過ぎても死ぬことはない
《センチメンタル:2016年10月29日》
自由詩
センチメンタル
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ただのみきや
2016-10-29 20:46:43
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