BACK/FRONT
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FRONT。

笑顔を向けた瞬間、ふと見せたきみの、海
苔の付いている前歯に、堪らなく欲情して
しまい、唇と、唇を触れ合い、前歯に、舌
を這わせていた、きみと、彼女の、息の色
が変わり始めて、とても勃起してしまう、
クローゼットの中で、慰め、始める、思春
期の罪は、とても濃いので、彼女はむせる
事がしばしばに、きみは髪の毛を掴んで、
混沌を楽しむ。前後する。見下ろす、視線
の先に、両手に挟まれて、嗚咽を始める、
彼女と、涎を、床下に垂らす瞬間がシンク
ロして、思いっきりに、思いっきりに、包
み込んで先端に、刺激を与え始めると、涙
目が滲む、クレパスの氷柱のように、冷た
い視線が先を濡らす間、二人はもう一度接
吻を求める。その声は、まるで朽ちる木々
の穴から雨を察知して身をひそめる栗鼠が
巣に蓄えた木の実を愛おしく齧る妄想に浸
りながら、入り口で微睡んでいる最中に、
素早く、爪で捕獲して、飛び立った梟が歓
喜して、思わず、口にした声のようで、道
路を踏み歩く、子供達が履く、長靴の指定
色である赤色と、同じくらいの二つの突起
に、きみは、何の慈悲もなく食らいつく。
それを分かち合う。擦り合う。クローゼッ
トの中で描くのは、売れない魔術師から逃
げてきた鳩が、近所の歯医者の、家の屋根
で、昼寝をしていた野良猫に捕まれて、ひ
らりと舞った羽を、インプラント治療に来
院した際に拾いペン代わりにしている彼女
の父親の部屋から盗んだテッシュに先端を
付けて遠い心象に名を刻み、手紙に付ける
切手を買ったきみの姿を見て、貼りつけて
いた指先を、ゆっくりと彼女の中で、増や
して、広げさせるきみの、下着を履いたま
ま、擦って、長い髪が乱れ、バイト先での
清楚だった店員とは、思えない程に淫乱な
、姿を後ろに屈めて、思いっきりに、思い
を綴った手紙を今、貼り付けていく。脳膜の車輪で削られた火花で燃えるアンビエントの煤払う午後に俯せにさせる爽やかな季節の中で速やかに下へと向かうエロティズムと肢と褐色のプッシーを転轍する音が卑猥に共鳴する牛乳瓶の底から屈折した雷光が美しく愚行に満ちた腰を照らすから乱暴に押し込んだHEAD即ち脳膜に繋がる車輪から削る火花で燃えるアンビエントから煤が生まれて喘ぐ真夏のクリスマスローズを滑らかに中指でそっと円を描くように擦り雄蕊から雌蕊へと授粉させる蜜蜂のように弱く強く震わせ羽音を耳元に聞かせ温床に潜り始まった悪戯の黄昏泣きに呼ばれオメガの試験管から穴に戻る蟻達の二進法:101101111010111110100100110011101010010010101010101111111010110010100100111100101011011111100011101001001011011110100100101011111100001110100001101001001010110110100100101111111010010010100100
と破廉恥に触れたフレンチなローションに安堵するCALLするラメ入りのKNOWは嘘だからTHINKする虚ろげなWWW是非もなくFLOATING LIGHTの奇跡改め膝上漂うWORK無しに軽率に顔に頬に既に奥に腰はまだだからもう少しBACK今貼り付け脳膜の車輪で削られた火花で燃えるアンビエントの煤払う午後に俯せにさせるきみの腰から乱暴に切り取る虹色のBRIDGE渡る屈折の道徳から錚錚たる薄い褐色の音楽を尊重しながら流れる交差点ですれ違い振り向く黒髪絡むVOICEかき消す後光射す聖人の教えに跪く懺悔する御身に慈しむ肉体の膨らみから恥骨まで両手で広げて見繕う言葉を癒す十二単めくれば光の魚群七色の飛沫輝き以て長い睫毛を動かす唇含ませる真夏のクリスマスローズに何ら罪も無く雄蕊と雌蕊を重複コラージュ絡ませ中指で第一関節曲げて円を描いて飛び散る定着の賛辞を大事そうにソレを丁寧に萎ませてきみは笑顔を向ける

BACK。

























自由詩 BACK/FRONT Copyright 5or6 2016-10-29 16:34:27
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