海原、だとか
だれかの潮の、へその匂いを
膿んだ六月の、折れた傘を
膜のついたまま
肋骨にはしないで
竜骨にした
進んでいる、のか
走っている、風
青信号の点滅が
敷き詰められたような
海原
公転の速度で、わたしは
わたしもあなたも
乾燥していって十一月の
ストリートビューに、はりつけになってしまう
液晶画面の上で
町から外れてまだ真夏だった海岸
砂浜に3Dで残るテントを
ぐるぐるともてあそぶ
六月、八月、十一月、繰り返す六月
何かを中心に回ることから、銀河の運ばれるスピードまで
合計したら目にも止まらないふだんのあなたと
今日もランデブーをしようとして、
わたしもあんなふうに残ってみたい
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即興ゴルコンダ(仮)http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5487829#11824057 投稿