雨の休日
葉月 祐
朝のひとときに
部屋の窓ガラスに
打ち付ける様に降る 雨
その降り方は
この身に潜む暗いものも
洗い流していくかのように
雄々しいあなたは お久しぶりですね
あなた 最近はおとなしかったから
赤みをうっすら帯びた雲は
雷鳴の訪れのサイン
その後に現れる分厚く暗い雲は
更なる大雨の前触れ
つい先日のわたしは
あなたに包まれる様に降られました
濃厚な秋の匂いまでも
その細い糸の中に束ね 届けてくれましたね
何故か雨が降る事が多い
わたしの休日
コーヒーの湯気を傍らに
晴れの休みを恋しがる 振りをした
ねえ 今日はこれでもかという程に
水たまりが池になる様な雨を降らせて
心 愉しませてくれますか
心 洗い流してくれませんか