行方
ハァモニィベル



昨日でいっぱいだった一日を過ぎてみると
何もなかった もう何処にも
やがて夕暮れを噛んだまま
灯りも付けない僕が
何かを乞う人のように
佇んでいる

残されていたのは
顔色の無い朝
窓の外にまだ眠りついたままの
灰色の汚れた死骸

明日が今日になる瞬間の
断つような 躊躇ためらいのない
午前7:00 の無邪気な陽射しが
確かな目的のような顔をして
ほどけはじめる沈黙のなかを
振り向きもせず… 横切っていく



自由詩  行方 Copyright ハァモニィベル 2016-10-19 07:38:31
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