お伽話ほか一篇
乱太郎
お伽話
銀河の向こうに君がいた
禁断の実は渦の中
迷い込んだら逃げ出せない
小さな小さな恋のお話しで瞼が閉じて
朝の雫が落ちたとき
ぶらんこに揺れながら笑う君
僕とキツネ
夜 公園のベンチに座っていたら
一匹のキツネが近づいて
僕の顔をしばらく眺めていた
揺れた白い月
もぐらなんかいるものか
舌打ちの後の砂煙
尻尾が大リーグボールのように消えていく
自由詩
お伽話ほか一篇
Copyright
乱太郎
2016-10-17 19:18:38
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